肌のハリは皮膚のバリア機能を知ること

肌のハリ バリア機能

私たちの体内の水分が蒸発するのを防ぎ、不衛生なものが体内に入ってくるのを防止している表皮の役割を「表皮のバリア機能」と、呼んでいますね。そのバリアの要、「皮脂膜」と「角質層」はどのような仕組みになっているのでしょう?この2つの組織について、もう少し詳しくみてみましょう。

第1のバリア「皮脂膜」
皮脂膜は、私たちの肌の表面を覆う皮脂です。表皮のうえは、毛穴部分にある皮脂腺から分泌される油の皮脂が、膜をつくっています。これが、第1のバリアです。

第2のバリア「角質層」
次に、死んだ細胞の角質層について。角質自体はレンガのように物理的に硬い皮をつくり、物質の侵入を防ぎます。細胞が死ぬと中から出てくる内容物が、レンガの隙間を埋めるセメントのような役割を果たします。これが第2のバリアです。

角質層のバリア機能は水と油の性質を活かした優れもの

このセメントは拡大してみると、油の層と水の層が交互に重なっています。セラミドなどの「角質細胞間脂質」の油が水分子とともにバリア構造をつくっているのです。油の層が水溶性の物質の侵入を防ぎ、水の層が油溶性の物質の侵入を防いでいるのです。

水と油は相容れないもの。つまり、混ざることのないこの相反する性質を持った層が折り重なることで、強力なバリア機能を発揮しいているのです。

ハリの低下??

肌はそれ自体で、ハリを保ち、シワを防止できる!?

まとめると、角質には角質という硬い皮と、その間を埋める脂質の油と水の層があり、その角質層を皮脂膜という油が覆っているのです。

つまり、角質層と皮脂膜の両方で、外からの物質の侵入を防ぎ、体内の新生細胞(角質)の流出を防ぐという役割、バリア機能を維持しているのです。皮脂膜や角細胞間脂質も油のため、本来の皮膚は特に水溶性の物質をしっかりと防ぎます。肌はそれ自体で、ハリを保ち、シワを防止する機能をもっているんですよ!

ひとこと

さて、わたしたちの皮膚がどのようにして体を守り、その結果、肌が健康に保たれているかご理解いただけたと思います。この表皮のバリア機能を保ち続けることが、ひいては、わたしたちの肌を若々しく保つにことにつながるんですよ^^

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