乾燥が起こる原因としては、皮膚のバリア機能が損なわれるため、乾燥して角質が はがれてしまっている状態になっています。
皮膚表面に粉が吹いていたり、ガサガサしていたり、皮膚のひび割れが見えたり… そこから痛みやかゆみが発生してしまう症状です。
バリア機能が壊れた肌は弱酸性に保たれている皮膚のpH(ペーハ)がアルカリ性にとなっていて 細菌が繁殖しやすくなる状態で、細菌感染のリスクがあります。
また、バリア機能が低下すると、普段は角質層から奥へは浸透しない物質が角質層を 通り抜けて、赤くかぶれてしまったりと、刺激に敏感な肌になってしまいます。
この症状を皮膚疾患としては「皮脂欠乏症」と呼びます。 そして乾燥肌から湿疹ができると「皮脂欠乏症湿疹」とと呼びます。
■アトピーの方は発症しやすい?
基本的には皮脂や角質層の細胞間脂質、NMF(天然保湿因子)の分泌が低下した高齢者に 多い症状ですが、最近では若い人や子供にも増えている傾向です。
若い世代や子供の発症は、アトピー性皮膚炎の方、石鹸やボディーソープを何度も使われる方 に多く発症します。
職業柄としては、看護師や美容師、飲食店など石鹸を触る回数が多い方は手の乾燥性の湿疹が 出やすくなります。
■予防と対策
軽い乾燥肌や皮脂欠乏症湿疹であれば、バリア機能を回復させることで完治に向かいます。
1.洗剤に触れる場合は、ゴム手袋を使用する。
2.空気の過度な感想を避ける。
3.長時間の入浴はせずに、ぬるま湯で短時間入浴にする。
4.入浴時は肌をこすらないようにする。
5.刺激の少ない洗浄剤で優しく洗う
6.皮膚に直接触れる下着や寝具は、ソフトな素材にする
一度、乾燥肌や皮脂欠乏症湿疹が発症してしまうと、かゆくて掻いてしまって悪化してしまう ことがありますね。
顔の乾燥肌や手、腕には、無添加の化粧品で自然治癒力や自己免疫力を高めてくれるものを使いましょう。
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