顔は焼けないようにと気をつけていても、意外と無防備になってしまうのが、その他のお肌。長袖を着ているからと、安心していたら、うっかり日焼けなんてことにならないよう、正しいUVカット製品の知識を身につけましょう。
帽子や洋服の表示「UPF」って何?
UV Protection Factor(紫外線保護指数)の略で、オゾン層破壊により紫外線防止先進国であるオーストラリア、ニュージーランドの繊維製品に対する紫外線遮蔽率の規格です。
化粧品なら「SPF50++」などと表していますが、UPFは「90%」やUPF50+」などと表します。
「UPF50」と表した場合、素肌のでは20分程度で肌が赤くなる紫外線量を何倍の時間防げるかを示しており、UPF50なら16時間ということになります。
繊維のタイプによって、UV効果が異なります!
UV加工されていない生地にも、紫外線をカットしてくれるもの、そうでないものがあります。
・ポリエステル、ウール
紫外線を90%以上防ぐと言われています。夏にウールはあまりピンときませんが、ポリエステルは、割とワードローブに入っているかもしれませんね!
・綿
汗をよく吸い、風をよく通すので、夏に着る素材としては気持ちいいのですが、紫外線はかなり透過しています。インナーに着るTシャツなどが綿の場合、上からUVカット加工の長袖を着た方がいいでしょう。
UV加工製品にも、いろんなタイプが!
「UPF」表示がある製品でも、その素材や加工の仕方によって、効果もいろいろです。タイプを知り、賢く組み合わせて確実にUVカットしましょう!
・製品加工後コーティングしたもの
製品になった後、繊維の表面に紫外線を吸収or乱反射するコーティング剤を吹きかけてコーティングしたものです。残念ながら、表面だけの加工なので、繰り返し洗濯すると効果がだんだん薄れてしまいます。
・微粒子を練り込んだ繊維
紫外線散乱剤と同じ酸化チタンや特殊セラミックを繊維に練り込んだ生地です。生地になる前、糸の段階で直接練り込むので、繰り返し洗濯しても効果が変わらないことが特長です。
・糸の形状や編み方の工夫でUVカット
糸の断面を、紫外線を乱反射するよう特殊な形状にして、紫外線を防ぐ方法の製品や、隙間なく高密度に織ることでニット素材でもUVカット率を上げるなどの加工製品です。
これらを、複合的に組み合わせて、かなり強力な紫外線カットが可能になっています。よく素材を知り、上手に紫外線対策をしましょう。
ひとこと
UPF効果のある帽子も、経年によりUV効果が減ったりすることがわかりました。素材によってはかなり強力に紫外線を防げますので、真夏の強い味方になってくれますね!
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