皮膚のバリアを壊して、化粧品に含まれる異物や有害物、香料、タール色素を肌の内部に浸透させ、内側のいきた細胞にダメージを与えてしまう合成界面活性剤。残念ながら、その種類はますます増えており、化粧品の問題の多くを占めています。ところで、「界面活性剤」とは、どんな働きをするものか、ご存知ですか?すこし詳しくご紹介しますね。
台所用洗剤にも含まれる「界面活性剤」
多くの人が、「界面活性剤」という言葉を耳にしたり、目にしたことがあると思います。台所用洗剤などのボトルの裏に「成分」として、書かれていることもあるので、なんとなく「体に悪そう」と感じている人もいると思います。
水と油が出会うところ。それが「界面」
「界面」とは、「2つの物質の境目」のことです。たとえば、水と油を1つのコップに入れると2層に分離し、両者の間に線が入っているように見えます。この水と油が接している面が「界面」です。
水と油が混ざり合う!?「合成界面活性剤」の働き
水と油は、そのままだとけっして混じりませんが、この水と油の「界面」に働きかけ、性質を変える働きをするのが、「界面活性剤」です。本来ならば、混じることのない水と油が、界面活性剤によって結びつき、混ざり合います。
お皿にこびりついた油汚れが、水で洗い流せるのは、「洗剤」に含まれる、合成界面活性剤が油汚れと水を結びつけて流しているのです。台所用洗剤ならば、まだいいですが、クリームや乳液、メイク落とし、クレンジングオイルなど、実に多くの化粧品に合成界面活性剤が含まれています。
本当に強力な合成界面活性剤が使われているものは、百害あって一利無しといっても過言ではありません。けれど、実は一方で、肌のバリア機能を壊さない昔ながらのクリームにも使われています。違いはどこにあるのか?次回ご説明しますね!
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